刑事判例W  ハイパーリンク法律情報Web
 

以下は、saini-office が独自にまとめたものです。 が必用なものもあります

以下の裁判例は、 で [番号] [概要] [関係法律等] [要旨]1つでも連続でも検索が可能です。
以下の裁判例では[番号]= [概要] が表示されています。

昭和50年以後は刑事判例  昭和49年〜昭和36年は刑事判例U  昭和35年以前は刑事判例V  大審院・高裁・地裁は刑事判例W         

大審院S16 03/15判決=暴動計画の放火の予備罪をもって内乱罪の予備を当てはめることはできない事案
大審院S15 08/22判決=刑法129条の「汽車」に「ガソリンカー」を含むことができる
大審院S15 06/27判決=腸チフスに罹った者の死亡率が20%でも死亡との因果関係が認められる事案
大審院S14 12/22判決=夫の出征中に妻との情交のために夫婦の住居に入った場合の住居侵入罪
大審院S13 12/23判決=殺害を目的として同一人に対し数個の攻撃をしてその目的を達した場合の罪責
大審院S13 11/18判決=強盗の目的で人を殺したことを知りながら強取行為を幇助した場合
大審院S13 04/19判決=毒薬を交付して一度取り戻そうと試みててもそれをしなかったことによって被害者が死亡した場合の中止犯
大審院S13 02/28判決=名誉毀損する内容が新聞紙配布による場合の既遂
大審院S12 06/25判決=放火犯が他人に消火を依頼して立ち去った場合の中止犯
大審院S12 03/06判決=殺害目的で胸部を短刀で刺し流血がほとばしるのを見て実効を中止した場合の中止犯
大審院S11 12/07判決=刑法36条は加害行為に対する防衛意思を必要とするもので防衛意思が認められない事案
大審院S11 05/28判決=窃盗罪又は強盗罪に付て謀議に加わっても実行行為を分担しない者
大審院S11 03/24判決=封緘した信書の秘密に関する権利は受信者が開封するまでは発信者も有する
大審院S10 11/25判決=法人に犯罪行為能力を認めない解釈の変更の必要性
大審院S10 11/11判決=猥褻画販売罪の適用で包括的に一個の犯罪として処罰すべき事案
大審院S10 10/24判決=集団的暴動行為があってもこれにより直接朝憲を紊乱する事態を惹起しない場合の刑法77条
大審院S10 10/23判決=公務員がその職務につき賄賂を要求、約束、収受し各行為が日時、場所を異にし賄賂の種類に異同がある場合
大審院S10 09/28判決=犯人が自己の刑事被告事件に関する証拠を隠滅するために他人を教唆した場合の刑法104条
大審院S10 04/04判決=少年が犯行時18歳未満で判決言渡しのときに18歳を超えている場合の少年法18条1項の適用
大審院S09 12/22判決=刑法258条の毀棄に関する文書をひそかに持ち出して隠匿する行為
大審院S09 11/20判決=偽証罪のような身分犯に関しても身分なき者も共同正犯として処罰できる事案
大審院S09 10/19判決=家宅に侵入して他人の財物に近寄ることは窃盗罪の着手に当たる
大審院S09 09/29判決=犯罪の教唆が明示的なものではなく暗示的なものである場合
大審院S09 06/13判決=礼拝所及び墳墓に関する罪は信教上の善良の風俗を害することで遺骨類で祭祀礼拝の対象のものも含む
大審院S09 02/13判決=恐喝手段が普通人が畏怖の念を生じるが被害者が畏怖の念を生じない場合の恐喝未遂罪
大審院S09 01/31判決=犯罪後法律の改正がありその刑罰が同一の場合の刑法6条
大審院S08 12/11判決=賍物故買罪で犯人やどのような経緯があったか等を知らない場合
大審院S08 11/30判決=刑法240条の強盗殺人罪は強盗罪と殺人罪の結合罪
大審院S08 11/27判決=教唆者が被教唆者とともに実行行為をした場合の教唆罪
大審院S08 11/21判決2=定員の数倍以上を搭載したために船が沈没した事故で船長に期待可能性を考慮した事案
大審院S08 11/21判決=船が転覆した死亡事故で執行猶予中の船長に対し諸般の事情を斟酌して罰金刑を選択した事案
大審院S08 11/13判決=犯罪の共同正犯は必ずしも実行行為を分担することを要しない(共謀共同正犯)
大審院S08 10/18判決=犯人が他人を教唆して自己を隠避させた場合の犯人隠避罪の教唆罪
大審院S08 07/08判決=殺人罪と死体損壊ないし遺棄罪の保護法益
大審院S08 06/05判決=公共衛生の見地から井戸や水甕等に貯蔵してある水も刑法144条の「人の飲料に供する浄水」
大審院S08 04/25判決=一軒の家屋に放火した行為で延焼により数種の建造物に燃え広がった場合の罪責
大審院S08 04/15判決=電車に乗り込もうとする者の衣服を引っ張り取り囲んで搭乗を妨害する行為は刑法208条の暴行
大審院S07 10/11判決=刑法60条の共犯は数人間で面識があることや直接謀議をした事実は必要ない
大審院S07 10/03判決=労働争議で暴行の犯罪行為の助言をしその意思を強固にさせたことによる幇助事案
大審院S07 07/20判決=文書偽造罪は独立の処罰規定で偽造文書行使罪に吸収されるものではない
大審院S07 07/11判決=名誉毀損罪の事実の摘示は具体的であることと事実の時期や場所の精密な特定
大審院S07 06/15判決=偽造通貨を使用してこれによって対価がない場合の偽造通貨行使罪
大審院S07 06/06判決=法定刑が懲役5年以上の場合でも刑法71条、68条で4年の酌量減刑の適法性
大審院S07 05/26判決=刑法45条では裁判確定判決前にした罪と裁判確定後にした罪が併合罪になるものではない
大審院S07 05/11判決=公務員の身分でない銀行員が公務員と共謀して職務に関し賄賂を受けた場合の刑法65条
大審院S07 04/21判決=寺の住職が住職個人の会社設立のため寺に抵当権を設定する行為
大審院S07 02/29判決=わら縄で両足をしばり5分間引きずり回した行為は刑法220条1項の不法逮捕罪
大審院S07 02/12判決=不法監禁罪の拘束は行動の自由を拘束することで時間的継続を必要とするが時間の長短を問わない
大審院S06 12/18判決=教唆者を教唆した場合の刑法61条
大審院S06 12/05判決=他人が犯罪の防止に着手して犯人が協力して犯罪の防止ができない場合の未遂犯、中止犯
大審院S06 12/03判決=心神喪失とは精神障害で物事の善悪を識別する能力又はその識別に従って行動する能力がない状態
大審院S06 10/22判決=暴行を教唆さたことにより被害者が死亡した場合の 傷害致死教唆の責任
大審院S05 10/25判決=傷害後に被害者が第三者の暴行によって死亡した場合の傷害致死罪
大審院S04 12/24判決=営利誘拐罪は被誘拐者の身体又は監護権者の監護権の侵害が依然として持続している間は引き続き存立
大審院S04 09/17判決=放火後に消火をしてもその効果がなく第三者が消火した場合の中止犯
大審院S04 08/26判決=偽証を教唆された者が確定判決前に偽証を自白した場合の教唆犯
大審院S04 05/16判決=財物を盗る手段として人を殺害して財物を取得できなかった場合の刑法240条後段
大審院S04 02/04判決=暴行を加える意思で暴行しその結果による刑法208条、204条、205条の適用
大審院S03 12/13判決=多数もしくは不特定の者に対し名誉毀損の文書を郵送で配布した場合の名誉毀損罪
大審院S03 10/09判決=郵便物の日付印は単なる印章ではなく公文書
大審院S03 03/09判決=法律の不知による不作為の幇助犯
大審院S02 10/21決定=堕胎罪教唆罪に関し実行正犯の構成事実が不明確である場合の教唆犯
大審院S02 10/16判決=生後間もない乳児に添い寝して授乳中に眠ってしまい乳児をし死亡させた場合
大審院S02 09/09判決=暴行を受け火傷を受けた被害者が苦痛のため水中に飛び込み心臓麻痺で死亡した場合
大審院S02 03/28判決=刑法206条の現場幇助罪と傷害罪の従犯の違い

大審院T15 09/28判決=現住建造物焼燬の目的で隣接する非現住建造物に放火した場合
大審院T15 09/23判決=銀行員が資力及び信用の乏しい者に無担保で融資して回収不能となった場合の刑法247条
大審院T15 07/05判決=具体的事実を告知せずに単に他人の社会的地位を軽蔑する抽象的なことを言った場合
大審院T15 06/19判決=映画を映写することによって映画自体がいかなるものかを認識できる状態に置く場合の刑法175条
大審院T15 05/22判決=刑法230条の名誉毀損罪は名誉を毀損した事実と違法性を阻却すべき事由がない場合
大審院T14 12/08判決=老女を小屋に閉じ込め食事を与えず糞尿堆積の状態にした刑法218条事案
大審院T14 06/09判決=「むじな」と狸は古来より並存していたもので「むじな」を狸とは別のものとして捕獲した場合
大審院T14 01/22判決=従犯者に正犯者」の行為を認識して幇助する意思がある場合の正犯者と相互の意思の連絡
大審院T13 12/12判決=危難が行為者の有責行為によって引き起こされた場合の刑法37条の緊急避難
大審院T13 04/25判決=狩猟が禁止されている「むささび」を「マモ」と同一であることを知らずに捕獲した場合
大審院T13 03/14判決=葬祭義務者や監護義務者でない者が死体を放置した場合
大審院T13 03/18判決=取引行為で見本と異なる他のものを提供するのにこれ告知をしないで取引した場合の刑法246条
大審院T13 02/01判決=法律の範囲内の量定に関する被告人の前科
大審院T12 12/03判決=誘拐罪の手段は詐術又は詐言だけでなく甘言を用いた場合でも適用
大審院T12 05/26判決=暴行を受けた被害者が医師の過失が一つの要因で死亡した場合
大審院T12 04/30判決=殺害の目的の行為をした後に既に死亡したものとして砂上に放置して窒息死させた場合
大審院T12 04/27判決=犯罪の対象となる物に犯人の錯誤があるときに違法性を阻却する場合
大審院T12 04/06判決=刑法186条の常習賭博罪の成立には一種の慣行犯とみて意思の継続は必要ない
大審院T12 02/16判決=殺人罪の故意に関しては確定的な認識を必要とせず不確定的なものも未必の故意としても含まれる
大審院T12 01/25判決=賍物故買罪の成立は事情を知って有償で受領することが必要
大審院T11 12/22判決=強盗致死罪が強盗と殺人罪又は傷害致死罪との結合罪である以上強盗致死罪の未遂罪も可能
大審院T11 12/15判決=不動産に関して欺罔して他人より所有権を移転して登記がない場合
大審院T11 12/02判決=刑法157条の権利義務に関する公正証書についての裁判所の発する「支払命令」
大審院T11 11/28判決=堕胎が死産でなく出生し出生児を殺害した場合
大審院T11 10/20判決=人の代理又は代表権を濫用して私文書を作成した場合の私文書偽造罪
大審院T11 10/09判決=刑法247条の「他人の事務を処理する者」について補助機関として直接その処理に関する事務を担当する者
大審院T11 07/12判決=刑法256条の盗品に関する罪は不法に取得して所有者の追及権の実行を困難にすること
大審院T11 05/18判決=飲食店の営業時間内に設備を利用することなう単に暴行目的に入ってきた場合の住居侵入罪
大審院T11 05/09判決=暴行する相手が違って暴行後に死亡した場合の傷害致死罪
大審院T11 04/22判決=賄賂の目的物が収賄者の手にある場合は没収し返還された場合は贈賄者から没収
大審院T11 03/01判決=再び間接教唆をした場合の刑法61条2項の適用
大審院T10 09/24判決=役所の書記の肩書きをもつ者の退職届書の日付を改ざんした場合の刑法155条2項
大審院T10 05/07判決=医師の正当業務を利用した堕胎をした者は堕胎罪の間接正犯
大審院T10 03/07判決=刑法261条の器物損壊罪関して器物をその用法で使用することができない状態にする場合
大審院T10 01/18判決=債務の弁済として賍物を金銭で取得した場合の賍物故買罪
大審院T09 12/24判決=衆議議員総選挙の候補者推薦の会合の案内状にその者の承諾を得ず署名を冒用した場合
大審院T09 06/03判決=懐胎の婦女を教唆して堕胎の決意を教唆した場合で医師の資格のない者
大審院T09 05/08判決=注文者又は宿泊者が支払の意思がなく人を欺く意思で注文又は宿泊した場合
大審院T09 03/16判決=教唆者の指定した日時、場所、目的等に背いて犯行が行われた場合
大審院T09 02/26判決=営業中の商店の表を板で囲い看板等を見えなくし室内を暗くするような行為
大審院T08 11/25判決=詐欺による意思表示で民法上取り消すことができる賍物である場合の刑法256条
大審院T08 12/13判決=産門より一部を露出した胎児を殺意をもって胎児の面部を強圧する行為は殺人罪
大審院T08 09/13判決=村長が支配する村の基本金を保管するため銀行に預けてある場合の刑法253条の占有
大審院T08 07/31判決=暴行を受け負傷しその場から逃げるために海中に飛び込み溺死した場合の刑法205条
大審院T08 07/09判決=銀行の取締役が営業成績を上げるため取締役の権限内の文書作成で虚偽の記載をした場合
大審院T08 04/04判決=旅館のトイレに客が忘れた財布と遺失物
大審院T07 12/18判決=自己の故意でなく発火して消化義務があり容易に消火できる者が不作為をした場合
大審院T07 12/06判決=住居権者の夫の留守に妻の承諾を得て姦通目的で住居に立ち入った場合の住居侵入罪の違法性
大審院T07 11/16判決=他人が食用の結果中毒死することが予め予見できつ毒物を飲食できる状態においた場合
大審院T07 09/25判決=自己の占有に属する他人の物を不法領得の意思を表しそれが法律上所有者の権利行使に障害を与えない場合
大審院T07 07/06判決=賭博行為者のために見張りをしていた場合は賭博罪の従犯
大審院T07 04/10判決=一定の業務に従事するものはその業務の執行で人の生命身体に危害を及ぼすことを予防する注意義務
大審院T07 03/27判決=金銭は両替してもその性質を変更するものではないので両替したものを没収できる
大審院T07 02/26判決=刑法165条2項及び刑法166条2項の「不正に使用し」の意義
大審院T07 02/06判決=従業員が店内にある商品を盗んだ場合の窃盗罪
大審院T06 11/29判決=単純な事実を黙秘で他人を錯誤させその告知が法律上の義務がない場合
大審院T06 11/24判決=嬰児を殺害し死体をそのまま放置して立ち去った場合の殺人罪と死体遺棄罪
大審院T06 11/09判決=水銀を家族が飲むやかんに入れた場合は飲用者の数に応じた殺人未遂罪
大審院T06 10/15判決=郵便物が誤って配達されその郵便物をほしいままに領得した場合
大審院T06 09/10判決=殺意をもって硫黄の粉末を飲ませても殺人罪では不能犯
大審院T06 07/05判決=正犯者が起訴されず又は確定判決を受けていない場合での従犯者の処罰
大審院T06 05/25判決=犯人に対する助言によって犯行を決意させれば教唆罪ですでに犯行を決意していた場合には従犯
大審院T06 04/13判決=家族全員を殺害しその証拠を消すためにその家屋に放火してした場合
大審院T06 03/02判決=賄賂としての反物が加工変更されて単衣がいくつもできている場合は単衣を全部没収
大審院T06 02/08判決=誣告罪は刑事処分等を受けさせる認識があればよく結果発生を欲望することを要しない
大審院T05 12/21判決=刑法153条の通貨偽造準備罪の実行正犯を構成する要件
大審院T05 06/26判決=刑法の解釈上は信用毀損罪における信用は性質上の財産的法益の一種
大審院T05 06/01判決=鉱業経営で多額の借財をしている事実を指摘した新聞記事 が名誉毀損罪を構成しない事案
大審院T05 05/04判決=殺人の目的で予備をなし更に実行に着手した後に中止した場合
大審院T05 02/12判決=刑法218条の保護責任者は法令の義務者だけでなく契約等の事由で保護する責任ある者も含む
大審院T04 12/11判決=殺意をもって婦女を強姦して死亡させた場合
大審院T04 08/24判決=窃盗犯を匿うため自分が窃盗してこれを売却したと警察に出頭して申出た場合
大審院T04 06/02判決=賍物が工作により民法246条で加工者が所有権を取得した場合
大審院T04 06/01判決=刑法195条特別公務員暴行陵辱罪の裁判確定後に刑法176条の強制猥褻罪での起訴
大審院T04 05/21判決2=刑法217条は扶助を要する老者・幼者・不具者又は病者を遺棄した場合に直ちに成立
大審院T04 05/21判決=単に物を壊したり隠匿する意思で他人の支配内のものを奪取する行為
大審院T03 11/03判決=告訴状が捜査官署に到達し捜査官が閲覧できる場合の刑法172条の誣告罪
大審院T03 11/07判決=既にある公文書を変更して全然別個個別の文書を作成した場合
大審院T03 10/16判決=刑法247条の「自己若しくは第三者の利益を図る目的」に関する身分上の利益
大審院T03 07/24判決=通行人に対し懐中のものを強奪しようとしたが懐中になにもなかった場合
大審院T03 06/02判決=銀行名を偽造して郵便為替を騙し取ろうとして郵便局に提出したが郵便局員に見破られた場合
大審院T03 05/23判決=船舶の衝突事故で両船に過失があった場合に相手に過失があることを理由に自己の結果に対する罪責
大審院T03 05/18判決=賭博常習者が常習者でない者の賭博行為を幇助した場合の罪責
大審院T03 05/12判決=窃盗罪に関し責任がない14歳未満の者に窃盗に関する賍物の性質
大審院T03 04/29判決=証言内容が真実と一致もしくは不実でないが記憶に反して証言した場合
大審院T02 11/18判決=犯罪の実行中に共犯者の一人が中止犯の要件を満たした場合の他の共犯者
大審院T02 10/21判決=人を殺害後に人の財物を強取した場合は強盗殺人罪を構成
大審院T02 06/12判決=情を知って横領罪に関する賍物を買い受ける行為
大審院T02 03/27判決=画家が作成する絵画の題に関する日時や場所を記載した署名捺印した文書は文書偽造罪の客体
大審院T01 10/08判決=村長が保管する公金を銀行に預けた場合の刑法上の占有
大審院T01 10/03判決=富くじ罪と賭博罪は抽選の方法で勝負をきめるかどうか当事者双方が危険負担をするかどうかで判

大審院M45 05/02判決=他人の土地を仮装売買で登記上の所有名義を有する者がその土地を自己のものとして他人に賃貸した場合
大審院M45 03/07判決=公文書偽造で村長の無罪が確定した場合でも公文書偽造の共犯者と事実認定すること
大審院M44 11/09判決=一通の告訴状で2名に対する虚偽の申告をした場合は2つの誣告罪
大審院M44 06/16判決=失火罪の構成要件となる行為が日本の横浜港で行われ国外の香港付近の洋上で発生した場合
大審院M44 05/05判決=被害者を直接欺罔せず裁判所を欺罔して公債証書を騙し取った場合
大審院M44 04/27判決=村長自らがその資格を冒用して虚偽文書を作成するに当たり助役が加わった場合の共同正犯
大審院M44 04/24判決=刑法108条及び109条では放火によって公共に対する危険の観念が含まれる
大審院M44 04/18判決=刀剣が犯罪で使用され鞘が犯罪に供せられなく又他人のものである場合の没収
大審院M44 04/17判決=刑法95条1項の「職務」は強制的な職務行為だけでなく広く職務範囲内に属する事項も含む
大審院M43 12/19判決=賄賂の目的物としての饗応に関する芸妓の演芸等
大審院M43 12/16判決=刑法260条の「建造物」が「ガラス障子」である場合
大審院M43 12/09判決=教唆犯が実行犯よりも重い刑罰を受ける場合の判決文の明示
大審院M43 11/22判決=借用証書を変造して行使した場合は犯罪行為を組成したものとして没収することができる
大審院M43 11/21判決=印鑑そのものを偽造した場合は文書を偽造した文書偽造罪とは別個独立の一罪として処罰対象
大審院M43 10/11判決=零細な反法行為で共同生活の観念で特に危険な行為でなければ犯罪を構成しない(一厘事件)
大審院M43 09/20判決=幇助犯は犯罪の手段として器具を供与する物質的幇助と正犯に実行を奨励する精神的幇助
大審院M43 06/17判決=他人の家に不法に侵入して殺人をした場合は住居不法侵入罪と殺人罪を構成
大審院M43 04/28判決=自己の殺害の嘱託を一時の戯言にもかかわらず殺害しようとした場合
大審院M42 12/06判決=精米工場での放火が他人の住宅まで延焼させた場合
大審院M42 06/14判決=殺害の意思を確定しその予備行為をしてその殺意に条件を付けた場合
大審院M42 06/08判決2=虚偽で証人が現実に見聞したとした供述が事実と符合する場合
大審院M42 06/08判決=役場に強盗するために見張りをしていた場合に役場内で強盗殺人が実行された場合
大審院M42 04/16判決=営業上の来客用のすきやき鍋や徳利に放尿する行為
大審院M41 12/21判決=その所持が社会的に有害危険な偽造の印鑑と偽造の委任状が犯罪に使用された場合の没収
大審院M41 09/04判決=偽造貨幣を違法な賭金と使用した場合の刑法148条
大審院M39 07/06判決=堕胎をしたが予想に反して産児が生息していたため産児を殺害した場合
大審院M37 12/20判決=是非の弁別のない10歳に満たない息子を使って借用証書を盗ませた行為
大審院M36 05/21判決=電気は可動性と管理可能性を有しており窃盗罪の対象
大審院M28 12/09判決=偽造した紙幣を銘価格以下で売買するような場合の偽造通貨行使
大審院M25 02/04判決=法人であるホテルが名誉毀損を受けた場合の名誉毀損罪



東京高H25 12/18判決=米軍に制圧されて日本の海上保安官に逮捕されたソマリア人海賊の刑事裁判の管轄権
大阪高H25 09/25判決=大阪地検特捜部長らによる証拠隠滅犯である部下に対する犯人隠避罪成立事案
大阪高H25 07/02判決=反社会的勢力ではない旨の表明・確約をして預金口座の開設での詐欺罪成立事案
東京高H25 02/22判決2=パトカーの追跡をかわすため対向車両の通行妨害が確実と認識した場合の刑法208条の2第2項
東京高H25 02/22判決=わいせつ画像等の規制がない外国に配信サーバを設置してサイトを運営した場合の刑法175条1項「配布」
東京高H25 01/25決定=少年に対し送致事実に記載されていない事実を幇助行為と認定した家裁審判手続の違法事案
広島高H22 07/28判決=ペルーの前科資料を考慮することは適切でなく広島女児殺害事件で無期懲役が確定した事案
東京高H22 04/22判決=裁判員制度の控訴審での不法残留者による殺人・死体遺棄被告事件の実刑事案
福岡高H21 05/15判決=相当酒に酔った状態で運転して3名の幼児の生命を奪た危険運転致死傷罪(懲役20年)事案
東京高H21 03/12判決=インターネット掲示板での無差別殺人予告についての警察官に対する偽計業務妨害罪
東京高H21 03/06判決=耐震偽装マンションであることを知りながら残代金支払を受けた行為による不作為の詐欺罪
東京高H20 12/09判決=空港で大麻を発見されたが無罪となり勾留されることなく退去強制された者に対する控訴審
広島高H20 12/09判決=ペルー人広島女児殺害事件でペルー国内での前歴を考慮しない等の理由による原審差戻=最高裁で破棄差戻し
東京高H20 07/10判決=刑訴法403条の2第1項(即決裁判手続での控訴理由の制限)と憲法32条・38条2項
東京高H20 03/18決定=逃亡犯罪人引渡法2条6号の「有罪の裁判」は米国の詐欺破産罪での「有罪答弁」が受理された場合を含
東京高H20 01/15判決=覚せい剤密輸の運搬人と目される外国人の不起訴裁定書の不開示の適法事案
東京高H19 12/10判決=所定の場所にある古紙等の持ち去り行為を規制した世田谷区清掃・リサイクル条例条例の適法性
札幌高H19 09/25判決=デジタルカメラ付き携帯で10回以上も臀部等を撮影した場合の迷惑防止条例違反認定事案
広島高H19 09/11判決=他人の住居の外壁・シャッター等に緑色の合成塗料を吹き付けて落書きした建造物損壊認容事案
広島高H19 05/29判決=列車が時速約65キロで停車駅でを通過させた場合のホーム乗客の危害不認定事案
広島高H19 05/15判決=採石事業で生じた廃材約5千トンの海岸投棄で廃棄物処理法の「鉱さい」でないとした事案
東京高H19 04/25判決=法廷秩序維持法で地裁がした制裁を科する裁判に対する本人を補佐する弁護士の抗告申立権
東京高H19 02/28判決=昏睡状態に陥った患者から自発呼吸のために不可欠な気管内挿管チューブの抜管行為
仙台高H19 02/08判決=家裁の選任・監督下にある成年被後見人の業務上横領罪における親族相盗例の準用
東京高H19 01/19判決=再審の公判における免訴の判決に対する被告人からの無罪主張しての上訴
東京高H18 10/16決定=刑事訴訟法で開示が予定されている証拠の範囲と警察官による第三者の供述内容の捜査報告書
札幌高H17 08/18判決=犯人が既に死亡していた場合で捜査機関に誰が犯人か分かっていない段階での犯人隠避罪
東京高H17 06/22判決2=自首することが犯人隠避行為に該当する場合は刑法42条1項の自首の成立を認めない
札幌高H14 03/19判決=被告人の黙秘の態度をもって被告人の殺意を立証する証拠とすることができない
東京高H10 07/01判決=ロス疑惑無罪判決(氏名不詳の実行者との共同正犯を認定した手続は違法)
名古高H10 01/28判決=客観的にみて公訴事実のほかに余罪を認定して量刑を科した違法事案
東京高H08 04/11判決=刑事訴訟法法328条で許容される証拠に違法があっても判決に影響しない事案
東京高H01 02/27判決=相続の開始による財産の承継は刑法236条の「財産上の利益」に当たらない
大阪高S62 07/10判決=承継的共同正犯が成立するための要件
広島高S62 06/18判決=婚姻が破綻して夫婦たるの実質を失い名ばかりの夫婦にすぎない場合の強姦罪成立事案
大阪高S61 12/16判決=法人に対しその法益に危害を加えることを告知しても刑法222条の脅迫罪は成立しない
名古高S61 09/30判決=建物現場の電気溶接で業務上失火の共同正犯が成立するとされた事案
東京高S61 04/17判決=窃盗の犯人がただ逃げたい一心で防御動作をしたにすぎない場合の刑法240条前段の強盗致傷罪

東京高S61 03/31判決=刑法262条の2の「土地の境界」の解釈・境界毀損罪の有罪判決事案
札幌高S61 03/24判決=刑事裁判における死亡推定時刻の認定は刑事責任を問い得るかどうかという法的観点をふまえて考察
福岡高S61 03/06判決=犯行後における所為は中止未遂にいう中止行為に当たる事案
大阪高S60 02/06判決=強盗の手段たる脅迫で被害者が畏怖しその畏怖の結果傷害が生じた場合は強盗致傷
大阪高S59 11/28判決=債務の支払いを免れる目的で債権者を殺害した場合は刑法236条2項の「財産上不法の利益」に該当
東京高S58 09/22判決=「児童に淫行をさせる行為」罪に関し自分が児童の淫行の相手になっても教唆犯が成立
東京高S58 07/13判決=テレビニユースの映像の写しが証拠能力を有する適法な証拠とされた事案
東京高S54 05/21判決=住居及び建造物の屋根に無断で上がる行為は住居侵入罪を構成
東京高S53 03/29判決=賃借権に基づく適法な土地占有者の用法違反の所為と不動産侵奪の成否
東京高S52 12/20判決=当初は包括一罪として審判の対象とされたものが併合罪の認定となった場合の訴因変更
札幌高S51 03/18判決=手術中に看護婦のケーブルの誤接続による傷害事件で執刀医に注意義務がない事案
東京高S50 08/07判決=不動産侵奪罪における「侵奪」に該当するとされた事案
東京高S48 08/07判決=約千回にわたり昼夜を問わず繰り返し電話をしたことによる偽計業務妨害罪事案
東京高S48 03/26判決=当初は財物奪取の意思がなく暴行を加えた後に奪取の意思を生じた場合の強盗罪の成立要件
大阪高S47 08/04判決=暴行脅迫を加えて反抗を抑圧した後に不法領得の意思が生じた場合の強盗罪
東京高S44 09/17判決=映画の上映でわいせつ図画公然陳列罪の犯意を欠くとされた事案
大阪高S44 08/07判決=幅員の広い幹線道路と分岐する支線道路と鋭角をなしY字路での交差点の範囲
東京高S44 06/20判決=大麻たばこの捜索差押で刑事訴訟法220条1項2号の「逮捕の現場」の適法事案
東京高S42 09/21判決=7歳の幼児が自動車事故の被害者である場合に自動車運転者に「信頼の原則」が適用されない事案
大阪高S42 05/12判決=従前の一時使用の態様からコンクリート塀の築造して侵奪へと質的に変化た不動産侵奪罪事案
福岡高S42 03/24決定=常習一罪ないし包括一罪の関係での一罪一勾留の原則
東京高S41 07/19判決=真正な境界でないが約40年設置された町道の一部である石垣を削り取った場合の境界毀損罪
大阪高S41 06/24判決=強姦を共謀したが実行着手前に実行を断念して退去し他方も了承した場合の共犯
大阪高S40 12/17判決=不動産侵奪罪が成立するための要件
東京高S39 06/08判決=同棲中の者を殺害し数時間経過後室内に遺留された死者の財物を持ち去る行為は窃盗罪
大阪高S38 12/24判決=日本人が叔母の夫で自己と同居している中華民国人の財物を窃取した場合の刑法244条1項の適用
名古高S37 12/22判決=安楽死としての嘱託殺人が違法性を阻却する要件が満たされていない事案
東京高S36 07/18判決=注入した空気の量が30ccで医学上科学上は致死量でない場合においても不能犯ではない
東京高S35 09/27判決=自己所有の土地に他人が無断で設置しているの板塀を損壊した行為と正当防衛
広島高S35 06/09判決=凶暴な性格な者がポケットに突込んだのが凶器で襲撃するものと誤想防衛しての無罪事案
東京高S34 12/07判決=不法監禁罪で途中から加担した者は承継的共同正犯として加担前の監禁をも含めて全部について責任
広島高S34 02/27判決=既に開始された犯罪実行の中途から介入した者の致傷の責任は介入後の行為についてのみ発生
仙台高S32 04/18判決=暗さ等で情夫に情交をいどまれたものと誤信しこれ乗じて姦淫する場合は人の抗拒不能に乗じての姦淫
名古高S30 07/14判決=被告人が被害者を足蹴にしたときに履いていた靴が没収されない事案
仙台高S28 11/25判決=町と個人との境界に合意して境界線に杭を設置したのに個人が町側の木を伐採をした場合
札幌高S28 06/30判決=強盗を共謀して一方が暴行で傷害させた場合は他方も強盗傷人罪の共同正犯
東京高S28 06/18判決=刑法19条1項2号の「犯罪行為に供した物」は犯罪完了直後その結果を確保するための物も含む
東京高S26 11/07判決=裁判所に差し出すべき起訴状の謄本は必ずしも検察官自ら作成することを要しない
名古高S25 11/14判決=土蔵内に侵入する行為又は侵入しようとした行為は窃盗に著手したものと解すべき
広島高S25 10/27判決=被告人を窃盗犯人と断定することが経験則にも採証の法則にも違背しない事案
広島高S25 07/03判決=刑法222条の脅迫は悪害の発生が直接又は間接に行為者によって可能としての通告
東京高S25 06/10判決=刑法208条の暴行は物理力が身体に接触する必要がなく204条の傷害罪は結果の認識は必要でない




東京地H29 09/11判決=過剰防衛成立も不法残留の発覚を免れようと死体遺棄での傷害致死罪事案(起訴殺人等)
大阪地H27 10/16判決=旧供述の核心部分が虚偽である「強制わいせつ、強姦事件の再審事件」の無罪事案
横浜地H27 05/27判決=小笠原海域における中国密漁船団によるサンゴの乱獲による船長の実刑事案
横浜地H27 03/23判決=小笠原海域における中国密漁船団によるサンゴの乱獲による船長の有罪事案
東京地H26 08/11決定=韓国国内で重大は業務上横領をした者に対する逃亡犯罪人引渡命令の適法事案
前橋地H26 03/25判決=高速バスの居眠り運転で乗客7名死亡・38名重軽傷による「関越道バス事故」の実刑事案
さいた地H25 09/25判決=被害者の全面的過失による自転車との接触事故での免許取消の裁量権の濫用(比例原則違反)
前橋地H24 12/10判決=バスの死亡事故で運転手への名義貸しをした者に因果関係から加重責任できない事案
名古地H24 07/04判決=元弁護士による偽造された司法書士の職務上請求書を使用した戸籍謄本等取得での有罪事案
宇都地H22 03/26判決=当時のDNA鑑定と違法な取調べ等による自白は信用性が皆無とした再審無罪事案(足利事件)
名古地H21 09/08判決=真実が39uの土地を5万9,253uとする虚偽の地積更正登記における登記官に対する有罪事案
大阪地H21 07/16判決=著名な刑事弁護士であった者が被害者から9000万円をだまし取った詐欺の実刑事案
大分地H21 03/27判決=当時の県教育庁審議監であった者が約20万円の商品券を受取った収賄認定事案
大阪地H20 11/11判決=証拠保全の録音テープや被害状況記載のノート等の証拠による脅迫事案(騒音おばさん)
大阪地H20 10/24判決=電車内で役割分担を決めて無実の男性を痴漢犯人に陥れた男(窃盗等を含む)の実刑事案
大阪地H20 08/08判決=電車内で役割分担を決めて無実の男性を痴漢犯人に陥れ虚偽告訴しその後自首した女の有罪事案
大阪地H20 07/03判決=最初は断ったが先輩の働きかけでキャリア国交省職員の入札予定価格を漏らしたことによる有罪事案
大阪地H20 06/27判決=ヤミ金融組織を作り上げ統括者として行動していた者に対する出資法違反の実刑事案
名古地H20 06/26決定=薬物事件で逮捕事実と勾留請求事実に同一性がないとした勾留請求却下が取消された事案
広島地H20 03/28判決=裁判所事務官による知人の破産手続での15万円の賄賂事件における求刑を超える判決
山形地H20 03/25判決=市の情報ネットワーク事業の入札の便宜供与の見返りにノートパソコンを要求し応じた贈収賄事案
大阪地H20 03/17判決=建設業者の談合の弱みにつけ込んでの市議会議員による悪質な犯行と認定された賄賂罪事案
東京地H20 02/29判決2=個人利用者がインターネット上で発信した情報に関する名誉毀損罪の成否の判断
富山地H19 10/10判決=富山県におけるアリバイのある者を誤認逮捕、起訴され実刑判決を受け服役後の無罪判決
大阪地H19 10/15判決2=刑法130条前段にいう「建造物」の解釈としての「囲繞地の周囲の塀」=高裁、最高裁で取消
名古地H19 10/15判決=高額な地下鉄工事の入札で談合組織の「共存共栄」のため「計画的かつ巧妙」と認定された事案
神戸地H19 04/23判決=ネットオークションで落札者に商品を発送することができないと認識して出品したと認められない事案
富山地H19 04/12決定=富山県警の誤認逮捕と富山地裁の実刑判決で服役後に無実なった再審決定事案
名古地H19 02/14判決=名古屋市上下水道局発注工事の談合事件での有罪判決